2013年12月、中国山東省済寧市の何敬運・劉桂蘭夫婦は、交通事故のため、既に結婚した一人息子を亡くした。残った人生の支えを作るために、二人は再度子供を出産することを決意した。社会団体と病院の無償サポートで、2014年8月、劉桂蘭さんは妊娠した。そして、2015年5月13日、帝王切開で男の子を出産した。
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 劉桂蘭さんは、主人よりも落ち着いて見えた。「子供を生むだけだから、大丈夫だよ」と、劉桂蘭さんは自分自身と周りの人を慰め続けていたが、実は、病院側は彼女のような高齢妊婦に対して非常に慎重に対応した。劉桂蘭さんは高血圧気味で、甲状腺にも問題があるため、医者たちはとても心配していた。
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 妊娠期間中、病院側は二人に妊婦と胎児の状況を説明し、意見を聞いていた。
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 妻の血圧が高く、胎児も標準よりやや小さめと言われた時、何敬運さんは眉を顰めた。
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 5月13日正午、病院側の指示で、劉桂蘭さんは最後のエコー検査を受ける必要があった。運命に直面する際に、前日までリラックスしていた劉桂蘭さんは、エレベーターの中で、緊張で頭を主人の肩へ寄せた。二人は、強く手を握り合った。
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 午後2時30分、劉桂蘭さんは手術室に運ばれた。43歳での高齢出産、劉桂蘭さん本人の挑戦だけではなく、病院にとっても、はじめてそんなに「特殊」の妊婦を受けた。
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 帝王切開の手術は通常1時間以内で終わるが、万が一に備えて、病院側はできるだけ優秀な医者や看護師を手配した。
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 何敬運さんは静かに手術室の外に座っていた。前日から、この素朴な農家は、一度も笑ったことがなかった。「おととい、亡くなった長男の夢を見た。目が覚めたら二度と眠れなかった」と述べた。手術の結果を待つと同時に、何敬運さんは将来育児のことを心配し始めた。「今の子はほかの子といろんな面で比較しちゃうので、今の経済状況だと、子供を満足させることができないかもしれない」と考えている。
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 手術はうまく行った。40分後、劉桂蘭さんは約2500グラムの男の子を出産した。その後、赤ちゃんは保育器に入れられ、劉桂蘭さんも集中治療室に運ばれた。
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 「何富坤」、この名前は、何敬運さんがずっと前から決めた。長男が亡くなってから17ヶ月、この夫婦は、人生の底から這い上がり、再スタートした。未来はどうなのか誰も知らない。しかし、この子が彼らの残った人生の全てだと、彼らは信じている。
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 この話題に対して、中国のネット上の反応をまとめた。
引用元:騰訊新聞記事コメント
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紫上旋/ty
かわいそうな夫婦だ。

a+肖瑜
幸せになれ!

赛驰车筐徐帆
頑張って!えらいよ。越えられない壁がないと信じて、頑張り続けるんだ。


出産おめでとう。お母さんも子供も、ご無事でご健康で!


勇敢なお母さんを祝福する。ご一家は絶対幸せになる。すぐ。

涅槃重生。
偉大なる母の愛だ。

菜叶
私の同級生は、お母さんが50歳のとき彼女を生んだ。今もけっこういい感じ。だから正しい選択だと思う。

带着马儿去吃草

支え?どこからの支え?子供を生めば支えになる?

中国太平 贾丽婷
子供を亡くした親の気持ち、理解してくれよ!

、一笑而过@
出産は始まりに過ぎない。問題は育児だ。もうそんな歳だ。

小米+小菜(☆_☆)

このような「失独」は本当にかわいそう。こんな歳で子供を出産して、条件がよければまだいいけど、よくないと、誰が育てるんだろう。私も子供が一人しかいない。万が一、私もそんな不幸に遭ったら、私は彼の夢を引き継いで、強く自分の人生を歩み続けるんだ。
※参考資料
失独:一人っ子を亡くすこと。

╃→潮←
第二子開放の政策は正しいと思う。90年代に生まれた一人っ子が多すぎて、万が一亡くなったら、親の残った人生はどれだけ苦しいんだろう!だから私は結婚したら必ず2人を生む。男でも女でも。

电量不足
一人っ子政策は一長一短だ。一人っ子政策がなかったら、当時の出産水準から見ると、絶対インドよりも貧しくなった!経済は今より20年も遅れたと思う。朝鮮と同じかも。また、時間が経てば経つほど貧しくなる!でも、お金持ちは例外だ。インドでも、貧乏の家庭なら10何人の子もいる。金持ちはもう金を持ちすぎて稼ぐことすら飽きちゃった!

PING*☀_̴*
43歳で子供を生むことは、そこまで高齢でもないんじゃない?問題は、高血圧と甲状腺の疾患があったからリスクが高かったんだよね。この勇敢なお母さんにいいねを押そう。そして、第二子開放というふうな政策を早く作ってほしい。「失独」という言葉をもう見たくない!

空虚但不寂寞
クソ政策だ!農村部を見てみろよ。2人や3人の子供のいる家庭がけっこうあるよ。

小草
43歳でも高齢と言える?福建には60歳で双子を生んだ人もいるよ。全て国の政策のせいだ。

天边的树
尊敬すべき、けど、悲しい人生だ。全部クソ一人っ子政策のせいだ!

涂格
生育は、神様が人間に与えた権利だ。誰にも干渉する権利がない。一人っ子政策がなくても中国の人口は今よりそんなに増えないと思う。生活や経済の条件に制限されているからだ。中国以外に一人っ子政策なんて執行されてる国って聞いたことがない。

冰山一角
第二子を制限しなければ、中国の社会安定により有利だと思うよ。今「失独家庭」が多く見られている。本当に胸が痛いほど悲しい。やはり国に早めに第二子の政策を開放してほしい。



★まとめ
 中国では、「失独」という言葉はよく見られている。一人息子や一人娘を亡くした親の立場に立って考えたら、涙が止まらない。あの年代、ある政策で、中国の人口が爆発した。一人っ子政策を執行しなければならない状態に陥った。それで一人っ子政策が執行された。そして何十年後の今の人にも、何世代にもわたって影響し続けている。それが現実だ。